Uma no Yougo Shu

お馬さんに関する用語集

馬TOP
やはり用語集がないと何がなんだかわからないですよね.基本より、独特の言い回しについて 中心にのせました.まちがいを修正しつつやってますが、その修正がまちがってたり して。あまりあてにしないでね()。
■基本資料:歴代JRA賞重賞レースの記録名レース劇場

●中央競馬 普通いう競馬のこと.政府関連機関のJRAが運営している. ダービーや有馬記念など有名なのは皆中央競馬だ.歴史は約40年、北海道は札幌から九州の小倉まで 10の競馬場ある.函館でやっていても中央競馬という.普通の平地の他にJとよばれる 障害レースがある.これに対する地方自治体の外部組織がやってるのが公営競馬. 地方競馬ともいう。品川(大井競馬場)でやっていても地方競馬である。
●公営競馬 地方自治体がやっている競馬.地方競馬ということもある.ハイセイコー,イナリワン、 パルブライトの大井、オグリ,ライデンリーダー,レジェンドハンターの笠松、アマゾンオペラの船橋,メイセイオペラの水沢、コスモバルクのホッカイドウ(正式名称がなぜかカタカナ、普通は道営とよぶ)、ハルウララの高知......など。芝はなくてダートのみ. 走ってる馬も騎手も中央とはまったく別. どこも努力はしているが、経営は例外なく厳しい。
 そういうわけで公営からきた強い馬がいると,競馬ファンはみんな心情的に応援するのだ.競馬ファンにセレブなんかいない。公営出身馬が、種付け料がすごく高そうな 良血馬たちをなぎ倒したりすると、ついつい拍手喝采してしまうのである。

1995年に中央との交流戦が始まり、公営のイメージは次第に変わってきた。 中央競馬のグレードレースが大きく公営の馬と騎手に開放され、何頭もの地方馬がその主戦ジョッキーとともにクラシックのステップレースに登場するように なった。競馬ファンは、馬はともかく中央の騎手は見なれすぎていたので、とても新鮮 に感じたものである。 また、中央の馬も積極的に公営レースに参戦するようになった。
 ☆4歳牝特1995年(YouTube)---公営所属のまま初クラシック参戦、ライデンリーダー。
 ☆大井・帝王賞1996(YouTube)---ホクトベガの圧勝ですが、パルブライトのラストランでもある。
 ☆フェブラリーステークス1999(YouTube)---メイセイオペラ、中央初見参。
 ☆弥生賞2004(YouTube)---コスモバルク。この頃は強かった。

●レースのグレード 一番格が上なのがG1でダービーやオークスなど10数レースある. 次がG2その次がG3.それより下はオープン、1600万条件、900万条件、500万条件 と続く.(数字はレースの賞金の額からくるもの)
 オープン以下は、ある条件のレースで1着になると,その上の条件の レースに出走できるようになる.オープン以上は条件は同じだが、ダービーや 天皇賞など,ある条件を満たさないと参加できないレースもある.
 公営のG1(今は統一G1という)と中央G1はまったく別もの.近年,地方のいくつかのG1レースを 中央と同じランクとして,統一G1と呼ぶ制度ができたが、事実上、やっぱり地方が 格下扱いである.統一G1とってもG1馬って呼んでもらえないもん.
 歴代の重賞レースのデータはこちらごらんください。


●海外の競馬  競馬は17世紀イギリスが発祥、ヨーロッパにひろまり、アメリカでも建国初期から行われ、 長い歴史をいく頭もの名馬がいろどってきた。今世紀には中東の王族が参戦、砂漠の 土地柄でダートの大型レースをしきっている。それらに比べ日本の競馬が始まったのは、ほんの 最近である。国際ランキングも一段低いし、先輩においつけ!の歴史。確実にその差は縮まって きているとはいえ、海外の競馬は、敬意をもって見るべし。※海外の競馬は、貴族の趣味だった 歴史もあって上品な感じで、日本のギャンブル色の強い競馬とはちと違います。
●お馬さんのワールドランキング  2004年から、国際競馬連盟IFHAが、ワールド・サラブレッド・レースホース・ ランキングWTRRというものを決め始めた。これは指定レースで競って走らなくてもよく、 各国のG1レースの成績などを独自の方法で計算して年間ベスト50を発表している。 2006年の平地の古馬部門で、ディープインパクトがジョージワシントンらと3頭 並んで世界ランク1位になり、大騒ぎになったのは記憶に新しいところ。 ディープが参加した国際競争はジャパンカップくらいなので、どういうポイント なのか.....結果より勝ち方を重視しているような気がする。

 さて、このWTRRの少し前、1999年から2005年まで、WC委員会主催の「エミレーツWSRC」という シーズン世界ランキングが行われていた。エミレーツとはスポンサー名で、ドバイの殿下の 航空会社である。エミレーツ航空は 実は3年後にスポンサーからはずれたのだが、めんどくさいのでみんなエミレーツと呼んでいる。 各国の指定されたG1レースの成績を、ポイントで足し合わせ、年間チャンピオン馬や騎手を決める。その指定レースは、ドバイワールド カップ、キングジョージ4世&Qエリザベス杯、凱旋門賞、ジャパンカップ、ブリーダーズ カップターフなど。
 このエミレーツのランキングと、最初に述べたWTRRの関係は...不明であるが、 IFHAの方が馬や馬主にとって、全然ラクなので広まったのではないだろうか。
 そうそう、ドバイのモハメド殿下は、2006年に父王の急死の後を受けてドバイの首長になって しまった!競馬やってる暇あるのかな...と思ったら、ますます元気に一族の馬主組織ゴドルフィンを拡大中で、競馬への情熱は相変わらずのようである。
●JRA賞
 年度代表馬、最優秀3歳牝馬とか、ある条件を満たした競馬関係者の 投票により選ばれる、たぶん最も重要な賞。
 歴代年度代表馬をごらんください。



■用語集■
各部分の呼び名
●あがり--レースで最後の600mくらいのこと.

●穴をあける--人気馬をけおとすため、ゲートの前に穴を掘ること,ではもちろんない(信じた 人がいるらしいが^^;).低人気馬で上位に入って,配当の高い馬券をだすことだ.

●あぶみ--馬のくらについてる,騎手が足をのせるペダルのこと.

●編み込み--左のメジロブライトみたいに、鬣をきれいに編むこと.別に牝馬だけ じゃなく牡馬も多くやってる.厩務員さんの愛がうかがわれる.トウカイテイオー、 エアグルーヴなど、色々な編み方がありますね.

●一勝---レースで1着になること。JRAのレースは最大18頭だてで行われる。調教されたサラブレッドばかりの 中、一着にならないと、レースで「勝った」とは言われないのである。 競馬で一勝をあげる、ということは、 クラスで一番になるくらい大変なのだ。5着までは賞金もでるので、 好きなお馬さんが5着くらいでもほめてあげてほしい。 何、馬券を買った?...ああ、それは、御気の毒でした、ハハハ。

●イレ込む--オタク用語ではない。馬がレース前に興奮してあばれぎみになっていること。 イレ込んだ馬は、ほぼ例外なくレースで実力を出せない。例:桜花賞のプライムステージ。 お前はロデオ馬か。

●馬優先主義--武豊騎手と人気と重賞勝ち鞍を2分していたベテラン岡部幸雄騎手(現競馬解説者)が現役時に言っていた言葉。具体的には、馬たちに無理をさせてまで勝たないこと。馬に負担をかけず、とても気分よく走らせながら、勝ってしまうという岡部騎手のレースは、現役騎手たちのあこがれだった。ゲームのダビスタでは、 馬の脚質やレース展開がよくわからない時、小田部(おたべ)騎手の馬の横に自分の馬をくっつかせたものである。

●馬なり---ムチをいれたりはみを引いたりせず、馬の好きなペースで走らせること。

●馬なり1ハロン劇場---よしだみほさんの、1989年〜2003年「漫画アクション」休刊まで 連載され、休刊後は書き下ろし単行本で継続している、競馬の時事解説風ギャグまんが。 双葉社刊。だれが読んでも面白く、 ダビスタと同じくらい、馬券を買わない層の競馬ファンを増やしたと思われる。

●馬っ気---...自分で調べてください。

●追いきり--あるレースに向けての最後の調教で,通常ある程度のタイムを出す

●追い込み--上の「追いきり」と違うのか?大違いである.レース中は後方の集団にいて、 レース終盤で一気に前の馬を抜いていく走法のこと.見てて実にかっこいい.ナリタブライアン が有名である.

●押さえる--騎手が馬の速度を上がらないようにしてレースをしてる状態.

●折り合い--馬と騎手の呼吸のこと.人馬の息があって、自在に馬があやつれてる状態が「折り合いがつく」

●小田切さん--日本にはたくさんのオダギリさんがいるだろうが、競馬界でオダギリと いったら馬主のこの方しかいない。数々の珍名くんを中央競馬界に送りだしてくれる、 すばらしい馬主さん。
 例として、カミサンコワイ号、アッチッチ号、ツイニデマシタ号、キゼツシソウ号、 アシデマトイ号、ラララン号、モシカシテ号、ギャフン号、ノンデワスレテ号、ナゾ号など。 なお、ヒコーキグモ号、ロバノパンヤ号などのように、なかなかの成績をおさめた 馬もいるので、偶然実況を耳にして、他のことなんて全部どうでもよくなって、 そのレースの結果が気になってしょうがなくなった方も多いと思う。オダギラー馬の中で 出世頭は、1990中山大障害・春の優勝馬パンフレット号、平地では、 1985オークス優勝のノアノハコブネ号と、 2006年高松宮杯優勝の オレハマッテルゼ号(エガオヲミセテ号の全弟)であろう。

●凱旋門賞--世界一の馬をきめるレース.フランスで秋行われる2400m.次点がアメリカの ブリーダーズカップとイギリスのキングジョージ杯、ドバイワールドカップかな。 ただし1999年から、競馬のワールドランキング (年間ポイント制)が始まったので、それの得点1位馬が世界一のはずであるが、 やっぱ歴史が浅いので、なんとなく凱旋門賞馬の方がえらそうにみえるのだ。 原語はPrix de l'Arc de Triomphe。競馬好きには通称「アルク」で通じる。

●かかる--馬が興奮して,騎手の指示どおりに動かないこと.後ろの方からいく予定 なのに,先頭きってはしっちゃってるとか.たいがいかかるとレースは負ける().

●ガレる--やせること.最近めったに口語ではきかないなあ.

●キャンター--軽く走ること.

●厩舎--2つのトレセンにある、馬をあずかる組織.相撲部屋みたいなものだ.これも中央 と公営で全然違う.所属の騎手がいる.

●厩務員--厩舎で実際馬の世話をする人.昔のJRAのCMのいかりや長介.馬はとても 繊細な生き物なので、なるには資格が必要。

●騎手--レースで馬にのる人である。JRAは競馬学校、公営競馬は地方競馬教養センター という騎手養成の学校があり、普通はそこを卒業して試験をうけて騎手となる。 試験は、JRAは1次が筆記、2次が実技らしい。が、キビシイのは それより競馬学校入学の要件「入学時に体重44〜46.5kg以下」ではないだろうか。 ついでに卒業時は47.5kg以下でなければ×。ガテン系の仕事なのに、ダイエットに 励まなければならない厳しい世界である。
JRA(普通のと障害のは別)も公営競馬も、 それぞれ別に騎手免許が必要である。

●騎手の移籍--騎手免許試験は、かつては JRAの競馬学校をでた新人騎手むけのものだったが、2002年に笠松の安藤勝巳騎手が 初めて公営の現役から受験した。それが不合格となり、天才アンカツがレース経験もない 新人たちに劣るのか?と問題に....。 翌年受験のルールが改正され、実績のある公営の騎手に対し 一部の試験が免除され、再チャレンジの安藤騎手が合格した。 以降 少しづつ、公営の騎手が中央へ移籍の試験をう受けるようになったが、 全員合格するわけではない。
なお、公営から公営への移籍はもっと頻繁に行われている。JRAから公営への 移籍は....聞いたことがないなあ。

●脚質--足がキレイか、長いか、短いか、ではない。レースのスタイルが、1逃げ、2先行チョイ差し、 3差し、4追い込み、のどれか、ということ。何ますます意味不明? 実際に見ていただくとわかると思います↓。なお「先行」は普通「チョイ差し」はつかないが、先行だけだと初心者は「逃げ」と区別がつかないため、ここでは勝手につけました。
 ☆逃げ(YouTube)---1997皐月賞
 ☆先行チョイ差し(YouTube)---2007桜花賞
 ☆差し(YouTube)---2000皐月賞
 ☆追い込み(YouTube)---1993朝日杯

●距離適性--よくレースの予想している人が「キョリがねえ..」などと言っているが、 つまりそれ。シンボリルドルフやエルコンドルパサー、ダイワスカーレットのような どの距離でも問題がない特殊な馬をのぞき、 どの馬も、短距離(1200m前後)、マイル(1600m前後)、中距離(2200m前後)、 長距離(3000m前後)のいずれか、または2つくらいに適性がある。
上記の距離にとっても適性のある馬を、それぞれスプリンター、マイラー、(中距離名称なし)、 ステイヤーと呼ぶことがある。中距離馬に名称がないのは、大半の馬がそれに あてはまるからである。

●クラシック・ディスタンス---2400mのこと。国際的にそう呼ばれている。

●屈腱炎--前足によく発祥する筋肉の炎症.重傷になると引退となる怖い病気.腫れ方がエビににてるのでエビともいう.

●クラシック--会話でクラシッククラシック言ってる人は、高級音楽ファンか競馬好きという両極端に 分かれる.3歳(1999年までは年の数え方が違い、4歳)の馬だけで行われる桜花賞、オークス、さつき賞、ダービー、菊花賞の 5レースのこと.(理由がよくわからないが牝馬3冠の1つ秋華賞はクラシックに入っていない。)外国産の馬は参加できなかったが2000年から2頭ほど出走可能に.

●ゲート試験--スタート地点のゲートにうまく入らないと,みんなが困るので,競走馬はみな ゲートいりがテストされる.

●ゴドルフィン--ドバイのモハメド殿下の一族が経営する、巨大な国際馬主組織。ドバイの他に 欧州、アメリカ、オーストラリアなどに多数の牧場をもち、国際G1馬も多数所有している。

●サイアー--種牡馬のこと.

●最強世代--一般的に1995年生まれ1998年クラシックを走った牡馬世代のこと.

●最弱世代--一般的に1997年生まれ2000年クラシックを走った牡馬世代のこと...らしい。 2冠をとったエアシャカールが「もしダービーを勝っていたらこれが三冠馬という 恐ろしいことになっていたので...」などと言われていているので、そうなのかなあ?

●サンデーサーレンス---アメリカのG1馬で、社台ファームに輸入され、1995年〜2006年まで12年連続リーディングサイヤーとなった驚異的成績の種牡馬。2002年にケガからきた心不全で死亡。 しかしその子供たちが種牡馬となり、これまた父に負けない驚異的な成績をおさめているので、 競馬界の一大派閥で、クラシックを走っている馬は、SS系と非SS系に大きく分けられるくらい である。なお2009年現在、地方馬もSS系が増えている。
 ☆ケンタッキーダービー1989(YouTube)---サンデーサイレンス。つよっ。

●三冠馬--普通は中央のクラシック三冠馬をさす。出走には2歳時のクラシック登録がいる。クラシック三冠馬とは、3歳(旧4歳)馬限定のG1レース、皐月賞、日本ダービー(東京優駿)、 菊花賞に全部勝った馬をいう。
 同じく牝馬の三冠馬は、3歳牝馬限定のG1レース、 桜花賞、オークス(優駿牝馬)、秋華賞に全部勝った牝馬をいう。 牝馬の場合、かつては秋華賞がなく、エリザベス女王杯を入れて三冠としていた。
 2009年現在までの三冠馬は、牡馬がセントライト(レースが旧名称の時代)、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクトの6頭。牝馬は メジロラモーヌとスティルインラブの2頭である。
 ☆ジャパンカップ1985(YouTube)---三冠馬たちの代表とすると、やっぱ皇帝ルドルフでしょうか。
 ※シンボリルドルフは、三冠とったあと旧6歳まで活躍、G1レースばかり走って生涯成績が全連対(海外除く)という...バケモンです。

●さす--差すと書く。レースの終盤で前の馬を追い抜いていくこと.

●シャドウロール--馬の鼻につける白いカマボコ状の物体.自分の影におどろいて 競馬場を何周もする馬もいるので、影にびっくりしないようにつける.

●斜行--レース中、近くに馬がいるのに、右か左に動きながら走ること。斜行した馬については、 降着、騎乗停止などの厳しい 罰則が与えられる。斜めに走ると何が悪いのか?レース中の馬は、少しつまづいた だけで騎手、馬ともに死に直面する危険があるから。斜行はその原因となる。
 好きな馬が斜行して他の馬に迷惑をかけると、ファンは関係ないはずだが、なんとなく 罪悪感にさいなまれる。
 例:ステイゴールドの京都大賞典。1着だが失格。ゴール前 ステイの斜行でテイエムオペラオーとの間にはさまれた、ナリタロップロード渡辺騎手が 落馬。トップロードはケガで天皇賞を断念した。ご、ごめんなさいっ!!

●審議のランプ--進路妨害が疑われた時点で「審議」の文字が電光掲示板にともる。

●ジョッキー--騎手のこと.厩舎に所属している人と、フリーの人といる.

●女性騎手--アメリカでは通産3700勝をあげ、競馬の殿堂入りしたジュリー・クローン騎手など 強い女性騎手が何人もいる。日本でも公営では400勝を達成した宮下瞳騎手をはじめ、 全部で2ケタはいる。ところが中央は.... WikiPedia参照。

●勝負服--各レースごとに騎手は服を変える.服のガラは馬の所属厩舎で別々なのである.

●社台ファーム--北海道の大牧場&繁殖場.繁殖牝馬5千頭と優秀な種牡馬を所有し, 日本の競馬界をリードしてきたファーム.大手がきらいな競馬ファンは多いが、ここがノーザンテーストを思い切って買ってきてくれなかったら,日本の競馬は10年以上は遅れていただろうと言われている.さらに、サンデーサイレンスを思い切って買ってきてくれなかったら、日本の競馬は さらに10年遅れていた...のであろう。かつては右をみても左をみても社台...だったが今は 全国のファームが実力をつけてきており、重賞出走馬に偏りは見られない。シャダイとよむ.

●ソエ--3,4才の若い馬が足を痛がること.成長痛みたいなのであまり心配ない.

●ダビスタ--「ご自宅で馬、育てませんか?」のダービースタリオン。 初代ファミコン時代からある競争馬育成ゲーム。 特にファミコン版の出来がよく、長い間、他の育成ソフトをよせつけないリアリティが あった。ダビスタ以前は、競馬のイメージはあまりよろしくなく、 身を滅ぼす熟年男性向けギャンブルといった 感があったが、このソフトがヒットしたため、一気に子供から女性まで ファン層を広げた。今の健全なファンが多い競馬人気は、武豊でもJRAのCMでもなく、 間違いなくダビスタのおかげ。このページがあるのもダビスタのおかげ。 JRAはマジで表彰すべきである。

●武マジック--あまり強くなかった馬でも、武豊騎手がのると、いきなり 勝ってしまったりすること。注:似た言葉で故意にワールドカップの 抽選などを操作するFIFAマジックがあるが、意味はまったく違う。 武マジックは種もしかけもなく、実力である。例:ステイゴールドの目黒記念。

●ダート--土のコースのこと.

●ターフ--芝のコースのこと.

●調教師--厩舎のボス.馬の才能を生かすも殺すも彼らの腕しだい.参加レースも決める.

●地方馬--公営競馬で走っている馬.昔はアラブ種などもいたが、現在はほとんど中央と同じ サラブレッドである。レジェンドハンターやライデンリーダーは地方馬であるが、 ダービー・菊花賞2着のハイセイコー、桜花賞優勝のオグリローマンなどは、 公営からJRAへ転厩しており、地方馬ではなく地方出身の中央の馬ということになる。マル地。
最近は、条件があることが多いが、JRAのレースにも出走可能である。
 ☆ロジータのラストラン、川崎記念1990(YouTube)---元祖砂の女王、公営の3冠をとった名牝ロジータ、ぜひご覧ください。

●追加登録制度--中央の馬でも地方の馬でも、クラシック登録していないと、 桜花賞や菊花賞などの3歳(旧4歳)クラシックには出られない。 1988年、公営から転厩後のオグリキャップが、トライアルに勝ちながら皐月賞に出られず 問題になって、後にこの追加登録制度ができた。たしか200万円ほどかかる。

●東京シティ競馬--品川にある公営の大井競馬の正式名称。トゥインクルレースという 素晴らしい名称を考え出して、公営のイメージを大幅にアップさせ、女性客が 増えて営業成績もアップした。他の公営もがんばれー。
  →★おしゃれな東京シティ競馬のHP。ライブ映像もあります。

●テキ--調教師のこと.語源不明や

●テン--スタートしてしばらくのこと

●トモ--後ろ足のこと.

●トレセン--馬のトレーニングセンター.坂道、ウッドチップ,プールなどがあって、 馬を調教する場所.関東の美浦、関西の栗東の2つしかないのだ.当然,厩舎はその2箇所に集まっており、 競馬記者たちも集まっている.

●当才馬--その年に生まれた馬,1才の馬.馬は数え年であるので、生まれたてが1才だったが、 2001年より普通に生まれたて0歳となった。だから今のクラシックは3歳馬が走る。

●中山大障害--秋に船橋の中山競馬場で行われる4100mのJ・G1(障害のG1)レース。1999年以前は春と 秋の2回行われていたが、今は春は中山グランドジャンプ(J・G1)という名前に変わり国際 レースとなっている。障害数は多くないが、高低差が激しく、名物の大竹柵があり、むずかしいコースとなっている。

●ハロン--1ハロンは200m.

●放牧--けがの治療か、疲れをとるため,牧場に返すこと.最低3ヶ月くらいは休むことになるので、 放牧となったらそのシーズンのレースは絶望である.

●配合--だれとだれ(もちろん馬)で子供を作るか決めること.強い馬をつくるためにすっっごく重要な作業

●マルガイ--外国で生まれた馬.オークス、ダービーや天皇賞に参加できないのが気の毒であった. 来年度からクラシックは2頭だけ外国産馬も参加が許された.しかし天皇賞はでられないので、 エルコンドルのように海外にいってしまう馬が多いのだ.

●マルシ--マルイチかなあ?市場取引馬、つまり市場にでかけー、買ってきた馬.

●マルチ--公営競馬出身馬のこと。=「地方馬」↑

●マルチチ--お父さんが日本産馬である馬.わざわざ呼び名があるくらい、珍しいのだ.

●メンコ--昔の子供の遊びのアレではもちろんない。馬のマスクのこと.耳をおおって音に驚かない
●ヤネ--騎手のこと.

●落馬--乗っている人が馬から落ちること。レースでは残った馬(カラ馬という)がそのまま走っても、失格である。落馬した位置から、再騎乗し走りなおせばOKだとか。...が、レースの結果なんかより、騎手や馬が無事かどうかが非常に心配な状況。落馬で馬や騎手が死亡する例は 現在でもある。最近では、2004年にJRAの竹本騎手が、デビューから3週間で落馬・死亡 した例がある。競馬という競技 の性格上、落馬をなくすことは難しいので、なるべく起らないようにするしかない。

●放馬--レース直前に、引き手がふりはらわれたり、騎手が振り落とされたりで、馬が だれも乗せずにどこかへ走って行ってしまうこと。落馬と違ってだいたい騎手は無事だし、 何となくユーモラス。

●ラチ--競馬のコースを仕切るサクのこと。内側を内ラチ、外側を外ラチという。

●リーディング--その年の最多勝利騎手をいうが、関西と関東で騎手と厩舎が分かれるので, 関西なら関西リーディングなどという.

●連対--連番対象の略.1位と2位のこと.通常は、1位だけの単勝馬券ではなく、1ー2位(逆でも可)の組み合わせをあてる連番の馬券を買う.配当が高いし予想も楽しいからだ.そのため2位にはいる馬は1位と同じくらい、競馬ファンにありがたがられる.3位以下はもう全部いっしょ(今年からワイド馬券ができたので3位もよしであるが).であるので1、2位を連対といい、連対率のいい馬は名馬である.全連帯馬は、今のとこ、シンザンとエルコンドルパサー、ダイワスカーレットくらいか?

●枠順--競馬でワクといったら、スタートのゲートで馬たち入るブースのことで、 枠順は馬の並び順をいう。 一般に内側の方が走る距離が少ないので有利と言われる。一番外側を大外という。

●1番強い馬--..という話を競馬ファンはまちがいなくしてくると思うが、つまりそれは その人が気に入っている馬の中で、一番強そうな馬のこと。別の人が同じテーマで話をすると 別の馬が一番強いことになっている。どう強いのか知りたい場合は「生涯を通じての強さで 比べるのか、それともその馬の絶頂期の強さで比べるのか」と聞くとよい。

●20世紀の名馬--JRAがファン投票のみで選んだ、かなり信頼がおける人気馬ベスト100。 評論家の先生の選んだベストなんたらで納得できない方も、これはできると思う。 1位はナリタブライアン。屈腱炎から復帰後は14着、6着と、けして成績はよくない。 でも4冠の年に引退していたら1位にはならなかったと思う。

●3○○--3冠、3強など競馬は3がつく言葉が多いが、本場のヨーロッパの競馬で色々な トリプルクラウンが多いからだろう。四天王とはめったに言わないし。ナイスネイチャーという馬が有馬記念に3年連続3着したのは有名だが、特に呼び名がないなあ。

●4白--九星占いではない.足のヒザより下が4本とも白い馬のこと.1本だけ白いのは1白.

●5着まで--通常のレースなら賞金が出る。中央の電光掲示板に番号がのる。 「電光板にのってない」と表現された場合、6着以下ということ。


●夢のレース  1999年のエルコンドルパサーの凱旋門賞、生中継のレースのこと。 凱旋門賞のオッズ2位!鞍上は蛯正!
 日本のここ20年くらいの競馬関係者にとっては、ぜったいこれが夢のレースだ。
 エルコンドルパサーは、デイラミ、ボルジア、ドリームウェル、 ファンタスティックライトら、各国の名馬ははるか後方に引き離し、 1着のモンジューと共にロンシャンの直線を駆け抜けた。仏のアナウンサーは、 地元馬モンジューより、エルコンドルパサーの健闘をたたえたという。
 日本馬の海外遠征。
 昔は、国内最強馬だけが海外に挑戦した。しかし... 有馬を連覇した名馬スピードシンボリが、ドーヴィル、凱旋門賞とも大差の負け。 国内は無敵だったタケシバオーもワシントンDC国際で35馬身差をつけられ最下位。 やはり国内最強フジノバーシアも同レース44馬身差の最下位。現地に滞在して 挑戦したシリウスシンボリも凱旋門賞14着、英G1キングジョージ杯8着。 世界はなんと遠かったことだろう。
 このレースの詳細は→こちら
●夢のレース2  上記のレースの前は、2:22.2 のレース。何わからん?!2分22秒2、 芝クラシックディスタンスの世界記録(当時)。ホーリックスとオグリキャップの 1989年ジャパンカップのこと。
 この時のメンバーは、凱旋門賞馬キャロルハウス、昨年の覇者ペイザバトラー、 名馬イブンベイ、アサティス、レコードホルダーホークスター、 武豊のスーパークリークとたいへん豪華で、 南半球の知名度いまいちのホーリックス−G1連闘オグリの枠連は6700円の ほとんど万馬券だった のでアル。ホーリックスの鞍上はオサリバン騎手、オグリは南井騎手であった。
ホーリックスは青鹿毛の牝馬である。母国ニュージーランド では切手になってる。
 このレースは、オグリとホーリックスファンのみならず、スーパークリークの、 イナリワンの、そしてランニングフリーや、バンブーメモリー(オグリと同じ連闘、 マイルCS2位)のファンも イチオシで語ることが多い、最速をきざみつづけるラップが、見るもの全てをあおった、 白熱のレースなのである。
※この2400mのレコードは、10年破られなかったが、1999年、アルゼンチンの高速馬場の カルロス・ペレグリーニ国際大賞で、アシドロが1分21.9秒を出している。
 ☆ジャパンカップ1989年(YouTube)---何度見てもすごいメンバーであります。

●夢のレース・番外---2008年秋の天皇賞2000m。写真判定2cm、なんてどうでもいい。 秋天は毎年、あらゆる距離のトップがここに合わせて仕上げてくるレースだけど、これは! 最後の直線の異様なペースの上がり方は、時計が なくてもわかる。7頭くらいがいっせいに差してきて、先頭のアップにあわせた カメラがロングに切りかわる。このすごいレースを女のコたちがとるなんて。 年度代表馬を牝馬2頭が争うなんて、普通見られるものではない。 ウォッカとダイワスカーレット、幸せな2年間をありがとう。
 ☆秋天2008(YouTube)--- 実況のとおり、名馬しかいないレース。集中力はハンパでない。


■用語っていうわけでもない用語

●アンカツ--笠松からJRAへ移籍した安藤勝巳騎手のこと.笠松時代のオグリキャップ、 ライデンリーダーの主戦だったのは有名。 移籍した年に高松宮記念、 菊花賞をとり、翌年ダービージョッキーとなり、2008年にはダイワスカーレットで有馬記念を 勝って最高勝率騎手となった。安藤光彰騎手はお兄さん。

●ノリ--横山典弘騎手のこと.サクラローレルやメジロライアン、セイウンスカイの主戦.横山賀一騎手はお兄さん.

●エビショー--蝦名正義騎手のこと。ダビスタファンには愛称の方が知られているベテラン。渋いフェイスだがスーツを着てにこっと笑うと別人になる。

●ユーイチ--福永祐一騎手のこと.天才といわれた福永陽一騎手の子で,無名の馬で重賞の上位にくいこむ 様子は、父同様天才である.

●ヒロシ---河内騎手のこと....だと思う.

●フトシ--小島太調教師の騎手時代の通称.人気馬でビリ付近をうろついたり、穴をあけたり,楽しいおじさん.

●くまちゃん--ほのぼの顔の熊沢騎手のこと.ステイゴールドの主戦...()あと、障害もやるんですよ.

●内田博幸---特に略称はないが、安藤勝巳と並ぶくらい有名な公営の天才ジョッキー。大井で3153勝あげ、2008年にJRAに移籍....するやいなや、 いきなり宝塚記念、菊花賞を勝ち、関東リーディングになるという実力者ぶりを 発揮している。

●三浦皇成---特に略称はないが、武豊騎手のもつ新人勝利記録(69)を大きく塗り替えた 天才ジョッキー。2008年の初年度に100賞をあげて 早くも減量騎手では なくなった。新人なのに8レース連続で連対(JRA記録は9らしい)するなど、天才ぶりを発揮して、 さまざまなスポーツの賞を受賞している。このヒト、今後どうなるのか想像もつかない.....。

●天才騎手---実際にお馬さんにのってみるとわかるが、並足くらいでも、 鞍から落ちないようにするだけでたいへん。あの速度で馬を自在にあやつる競馬の騎手の皆さんは、全員天才だ...と思う。ついでに、最近よくみる、行事で流鏑馬をやる人も天才騎手だと思う。

●皆既日食---太陽、月、地球が一直線に並んだため、地球上の狭い地域で見られる現象... であるが、このお馬さん講座のページでは、あるべらぼうに目立つ何かのため、実力はあるのに 脚光をあびなかった何かをたとえるのに時々使われる。 たとえば、「ハーツクライはすごく強い馬なのに、ディープインパクトの皆既日食だよね」、とか。
 語源:昔アイルトン・セナというすごいF1ドライバーがいたのだが、マクラーレンという チームにいた頃、セカンドドライバーだったベルガーに対し、当時F1実況をやって いた古館伊知郎アナが、「ゲルハルト・ベルガー、セナの皆既日食と言われております!」という、 スバラシイ実況をやってのけたことから。

●チュウ兵衛親分--「みどりのマキバオー」に出てくる、競馬まんが史上初....いや最初で 最後と思われる調教師のネズミ。ネズミに似ている人とかじゃなくて本当にネズミ。 調教に関する実践的知識はハンパではない。

●オレノデバン--1996-97年にJRAで走っていた栗毛の馬。実況でこの馬の名前が呼ばれると、 500万条件レースだろうが何だろうが、聞き入ってしまうすごい名前。 珍名くんの中でもインパクト大だった。ちなみにオダギリさんの馬ではない。

●モチ--食品ではない。2006年からJRAで走っている青鹿毛の馬である。こいつが走ってる レースの実況をぜひ聞きたいのだが、残念ながらまだチャンスがない。オダギリさんの馬。

●ビワビワ--これも食品ではない。ナリタブライアンの葦毛の父親違いの兄、ビワハヤヒデのこと。地味だが 1993年度代表馬。

●ブーちゃん--ナリタブライアンの愛称。

●ぐるちゃん--エアグルーヴの愛称。

●ダンパ--競馬ファンがこう言う場合、ダンスパーティではなく1995年のオークス馬 ダンスパートナー(現繁殖牝馬)のことである。

●エル--エルコンドルパサーのファンの間での愛称。

●井崎の法則--信じてはいけない....が!最近、当たるんだなあ、たまに。

●江川の法則--同上

●川合の予想--同上

●ほしのあき--「みんなのケイバ」で最もよく当たる競馬予想家。司会も上手。

●SS---輸入種牡馬サンデーサイレンス(故馬)の略称。

●気性難--ダビスタ用語.いうこと聞かないやんちゃ馬で、レースに出すとたいていかかる.最近現実の世界 でも使われるようになってきた.

●テレビ馬--逃げ馬.テレビ中継では先頭を写しているから、長い間テレビに写っている.しかし最後には..