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やはり用語集がないと何がなんだかわからないですよね.基本より、独特の言い回しについて 中心にのせました.まちがいを修正しつつやってますが、その修正がまちがってたり して。あまりあてにしないでね()。
■基本資料:歴代JRA賞/重賞レースの記録 /名レース劇場
●中央競馬 普通いう競馬のこと.政府関連機関のJRAが運営している. ダービーや有馬記念など有名なのは皆中央競馬だ.歴史は約40年、北海道は札幌から九州の小倉まで 10の競馬場ある.函館でやっていても中央競馬という.普通の平地の他にJとよばれる 障害レースがある.これに対する地方自治体の外部組織がやってるのが公営競馬. 地方競馬ともいう。品川(大井競馬場)でやっていても地方競馬である。
●公営競馬 地方自治体がやっている競馬.地方競馬ということもある.ハイセイコー,イナリワン、 パルブライトの大井、オグリ,ライデンリーダー,レジェンドハンターの笠松、アマゾンオペラの船橋,メイセイオペラの水沢、コスモバルクのホッカイドウ(正式名称がなぜかカタカナ、普通は道営とよぶ)、ハルウララの高知......など。芝はなくてダートのみ. 走ってる馬も騎手も中央とはまったく別. どこも努力はしているが、経営は例外なく厳しい。
そういうわけで公営からきた強い馬がいると,競馬ファンはみんな心情的に応援するのだ.競馬ファンにセレブなんかいない。公営出身馬が、種付け料がすごく高そうな 良血馬たちをなぎ倒したりすると、ついつい拍手喝采してしまうのである。
1995年に中央との交流戦が始まり、公営のイメージは次第に変わってきた。 中央競馬のグレードレースが大きく公営の馬と騎手に開放され、何頭もの地方馬がその主戦ジョッキーとともにクラシックのステップレースに登場するように なった。競馬ファンは、馬はともかく中央の騎手は見なれすぎていたので、とても新鮮 に感じたものである。 また、中央の馬も積極的に公営レースに参戦するようになった。
☆4歳牝特1995年(YouTube)---公営所属のまま初クラシック参戦、ライデンリーダー。
☆大井・帝王賞1996(YouTube)---ホクトベガの圧勝ですが、パルブライトのラストランでもある。
☆フェブラリーステークス1999(YouTube)---メイセイオペラ、中央初見参。
☆弥生賞2004(YouTube)---コスモバルク。この頃は強かった。
●レースのグレード 一番格が上なのがG1でダービーやオークスなど10数レースある. 次がG2その次がG3.それより下はオープン、1600万条件、900万条件、500万条件 と続く.(数字はレースの賞金の額からくるもの)
オープン以下は、ある条件のレースで1着になると,その上の条件の レースに出走できるようになる.オープン以上は条件は同じだが、ダービーや 天皇賞など,ある条件を満たさないと参加できないレースもある.
公営のG1(今は統一G1という)と中央G1はまったく別もの.近年,地方のいくつかのG1レースを 中央と同じランクとして,統一G1と呼ぶ制度ができたが、事実上、やっぱり地方が 格下扱いである.統一G1とってもG1馬って呼んでもらえないもん.
歴代の重賞レースのデータはこちらごらんください。
●海外の競馬 競馬は17世紀イギリスが発祥、ヨーロッパにひろまり、アメリカでも建国初期から行われ、 長い歴史をいく頭もの名馬がいろどってきた。今世紀には中東の王族が参戦、砂漠の 土地柄でダートの大型レースをしきっている。それらに比べ日本の競馬が始まったのは、ほんの 最近である。国際ランキングも一段低いし、先輩においつけ!の歴史。確実にその差は縮まって きているとはいえ、海外の競馬は、敬意をもって見るべし。※海外の競馬は、貴族の趣味だった 歴史もあって上品な感じで、日本のギャンブル色の強い競馬とはちと違います。
●お馬さんのワールドランキング 2004年から、国際競馬連盟IFHAが、ワールド・サラブレッド・レースホース・ ランキングWTRRというものを決め始めた。これは指定レースで競って走らなくてもよく、 各国のG1レースの成績などを独自の方法で計算して年間ベスト50を発表している。 2006年の平地の古馬部門で、ディープインパクトがジョージワシントンらと3頭 並んで世界ランク1位になり、大騒ぎになったのは記憶に新しいところ。 ディープが参加した国際競争はジャパンカップくらいなので、どういうポイント なのか.....結果より勝ち方を重視しているような気がする。
さて、このWTRRの少し前、1999年から2005年まで、WC委員会主催の「エミレーツWSRC」という シーズン世界ランキングが行われていた。エミレーツとはスポンサー名で、ドバイの殿下の 航空会社である。エミレーツ航空は 実は3年後にスポンサーからはずれたのだが、めんどくさいのでみんなエミレーツと呼んでいる。 各国の指定されたG1レースの成績を、ポイントで足し合わせ、年間チャンピオン馬や騎手を決める。その指定レースは、ドバイワールド カップ、キングジョージ4世&Qエリザベス杯、凱旋門賞、ジャパンカップ、ブリーダーズ カップターフなど。
このエミレーツのランキングと、最初に述べたWTRRの関係は...不明であるが、 IFHAの方が馬や馬主にとって、全然ラクなので広まったのではないだろうか。
そうそう、ドバイのモハメド殿下は、2006年に父王の急死の後を受けてドバイの首長になって しまった!競馬やってる暇あるのかな...と思ったら、ますます元気に一族の馬主組織ゴドルフィンを拡大中で、競馬への情熱は相変わらずのようである。
●JRA賞
年度代表馬、最優秀3歳牝馬とか、ある条件を満たした競馬関係者の 投票により選ばれる、たぶん最も重要な賞。
歴代年度代表馬をごらんください。
■用語集■
●夢のレース |
1999年のエルコンドルパサーの凱旋門賞、生中継のレースのこと。
凱旋門賞のオッズ2位!鞍上は蛯正! 日本のここ20年くらいの競馬関係者にとっては、ぜったいこれが夢のレースだ。 エルコンドルパサーは、デイラミ、ボルジア、ドリームウェル、 ファンタスティックライトら、各国の名馬ははるか後方に引き離し、 1着のモンジューと共にロンシャンの直線を駆け抜けた。仏のアナウンサーは、 地元馬モンジューより、エルコンドルパサーの健闘をたたえたという。 日本馬の海外遠征。 昔は、国内最強馬だけが海外に挑戦した。しかし... 有馬を連覇した名馬スピードシンボリが、ドーヴィル、凱旋門賞とも大差の負け。 国内は無敵だったタケシバオーもワシントンDC国際で35馬身差をつけられ最下位。 やはり国内最強フジノバーシアも同レース44馬身差の最下位。現地に滞在して 挑戦したシリウスシンボリも凱旋門賞14着、英G1キングジョージ杯8着。 世界はなんと遠かったことだろう。 このレースの詳細は→こちら。 |
●夢のレース2 |
上記のレースの前は、2:22.2 のレース。何わからん?!2分22秒2、
芝クラシックディスタンスの世界記録(当時)。ホーリックスとオグリキャップの
1989年ジャパンカップのこと。 この時のメンバーは、凱旋門賞馬キャロルハウス、昨年の覇者ペイザバトラー、 名馬イブンベイ、アサティス、レコードホルダーホークスター、 武豊のスーパークリークとたいへん豪華で、 南半球の知名度いまいちのホーリックス−G1連闘オグリの枠連は6700円の ほとんど万馬券だった のでアル。ホーリックスの鞍上はオサリバン騎手、オグリは南井騎手であった。 ホーリックスは青鹿毛の牝馬である。母国ニュージーランド では切手になってる。 このレースは、オグリとホーリックスファンのみならず、スーパークリークの、 イナリワンの、そしてランニングフリーや、バンブーメモリー(オグリと同じ連闘、 マイルCS2位)のファンも イチオシで語ることが多い、最速をきざみつづけるラップが、見るもの全てをあおった、 白熱のレースなのである。 ※この2400mのレコードは、10年破られなかったが、1999年、アルゼンチンの高速馬場の カルロス・ペレグリーニ国際大賞で、アシドロが1分21.9秒を出している。 ☆ジャパンカップ1989年(YouTube)---何度見てもすごいメンバーであります。 |