久しく時がながれ、 月で生まれた子どもたちが 先人たちの眠る場所に 枯れることのない花をたむける。 上空のまばゆい光に気づいた子どもたちは、ロボットのほうを振り返り地球を指さした。 そこには、破壊をまぬがれてきた青い地球が、まるで宇宙の奇跡のように浮かんでいた。 太古より、月に見守られてきた地球は、ようやく人類が守るべき星になったのである。