１９９０年、さてロト三部作が終わってまったくゼロから始まったドラクエ４．色々な意味で 曲がり角的作品。まだファミコン。ライバル（当時は大差があったが）ファイナル ファンタジーの３が2ヶ月後に発売。はっきりいってグラフィックでは負けていた。
　このときから戦闘にＡＩが導入された。導入だかならいいが、戦闘でコマンド入力の マニュアル戦闘が無くなったので大不評。なんたってベホマかけてほしい僧侶がさあ、 ラスボス戦でザラキばっかりなんだもん．．．．。

　５つの物語がオムニバスですすみ、それらのキャラが最後に集まりラスボス戦にいく 物語はなかなか面白かった。面白かったのだが、自由度激減。強制的に次の町に いかされるような場面が多く、感想に「ファイナルファンタジーやってるみたい」 などというものが飛び出した（資料：ニフティＦＲＰＧ）。いいのか？ドラクエ。
　私は踊り子姉妹が大好きで、なんとか彼女らでラスボスに勝てないか やってみたのだが．．．．４のラスボス、ドラクエ史上最強。どんなにレベルをあげて 挑んでも倒せない。どうやってクリアしたかというと偶然である。たまたまアリーナの クリティカルが連発できまると、なんとか倒せる。また、ラスボスに同情してしまって、 どうも終わりがすっきりしない話ではあった。また、オムニバスなぶん、だれが主役 なのか、いまひとつ感情移入ができなかった。物語はプレイしていてやはり、 面白かった。商人のトルネコを主役にした話が意外で、一番好きな話である。

　で結局どうかというと、一読してわかるように、ＡＩ戦闘がひどかったのと、自由度が 低いのと、だれが主役かいまいち．．．というので、ロト３部作に比べどうもその．．．． であった。そう、ドラゴンクエストは、もう圧勝の王様ではなくなったのだ。


　さて、２１世紀になって2001年。１，２，３ともスーファミで 再リリースされ、ドラクエ５からはスーファミだし、４だけが ファミコンのまま取り残されていましたが、 やってくれました！プレイステーションでドラクエ４登場です。

　祝！バカＡＩ大改善。なんといってもパーティ全員にコマンドが 出せる！
　この快適な状況で再び楽しんでみたドラクエ４の面白いこと！ こんないい話だったんだね。プレステ版のドラゴンクエスト４、 AI、CG以外はほぼ変更なしと思われるのですが、ファミコン時代の 作品とは思えない出来で、ヒット作となりました。

　それにしても、これだけリプロダクトがでるゲームシリーズも ないでしょうね。ガンダムみたいだね。15年来のファンとしては、 とってもうれしい。今の若い衆も、このドラクエ４が１０年前に 出ていたことにちょっとは驚いてほしいもんだ。