キョウエイマーチ


Photo Data:(C)Carrot Lunch

キョウエイマーチ..+α

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キョウエイマーチ(鹿毛 父:ダンシングブレーヴ 
母:インターシャルマン 母父:ブレイヴェストローマン)
詳しい血統と戦績→[1][2]
私が愛したお馬さん。
生涯戦績28戦8勝。華やかな成績を残す同期たちとともに、 彼らとは違う栄光のない道を、 休まずひたむきに走り続けたマーチ。 最後まで強い馬だった。 ゼッタイキミを忘れない。

   ☆これがキョウエイマーチだ!(YouTube)
   ---新馬戦。大差でちぎった2着は、後に菊花賞馬となるマチカネフクキタルである。

キョウエイマーチは牝馬の逃げ馬である。 メジロドーベルやパールと同世代なのは有名な話。 1997年桜花賞。阪神競馬場ゴール前の急坂を、 軽々と駆け上がる彼女の姿をみて、 即お気に入り。なにしろ坂に入ってから、どんどん 差が開き、最後は7馬身差。桜花賞ですぜこれ。 (2位はドーベルです) 勝つ逃げ馬っていうのを初めて見たから、 大変なインパクトでありました。
その年マーチは3歳牝馬にして、古馬のG1、 マイルCSでタイキシャトルの2着という、 かなりすごいこともやってのけた。タイムは 1分33秒7。

   ☆マイルチャンピオンシップ1997(YouTube)
   ---たったか逃げてるのがマーチ。最後にタイキシャトルに抜かれます。 ヒシアケボノ、スギノハヤカゼなど、なつかしい名馬もいっぱい。あと、ヨレヨレ時代の サイレンススズカが....15着、ハハハハ。

翌年、古馬になったマーチは、なっかなか勝てなくなった。 でも休まないし、引退もしない。その頃かつてのライバル(距離が 違うのだが)・メジロドーベルはエリザベス女王杯を勝ち、 シーキングザパールは海外初のG1モーリス・ド・ゲスト賞とって いた。ハデざんす....どーしてもなんか比べられちゃうのよね。

その中で、マーチは負けても、負けても、 また次のレースへとむかった。けして休まなかった。 鞍上は松永騎手から秋山騎手に代わり、レースは地方の重賞や ダートも加わり、それでも彼女は一生懸命走っていた。
いつのまにか、みんなマーチを応援していた。それはそれは静かに。 各新聞の競馬記者。よしだみほさん。ふじたさん。 同人の競馬サークル...。ずっと見てるから、がんばれ!!マーチ。

   ☆メジロドーベル、エリザベス女王杯 1998(YouTube)
   ---ドーベルが初めてエアグルーヴを破ったレースです。同期のドーベルも応援 していました。

京都金杯2000
Photo Data:(C)Carrot Lunch


マーチはちゃんとその地味な応援にこたえてくれた。
翌年1999春、マイラーズカップ(G2)で、一昨年火事で亡くなった エガオヲミセテとワンツーの2位。一番人気・幸四郎の マチカネフクキタルは14馬身差の9着。これホント、 タイム差はマイルのくせに2.5秒もある。気分ええー()。

そして次走の阪急杯(G2,1200m)、武豊ののるブロードアピールを ナント、ゴール直前で刺しきっての勝利!1年半ぶりの 勝利は小さいニュースとして報道された。

 ☆これがブロードアピールだ!根岸ステークス2001(YouTube)
   ---ダートの王者ブロードアピール、大激走。うそのような追い込みです。アレミロード、 ノボジャック、ワシントンカラーらダート馬たちもがんばってます。

この年秋、ドーベルもパールも引退し、繁殖入りした。 ...ところが!マーチは現役続行したのである! う、うれしいけど、だ、だいじょうぶなのお??

野村厩舎の判断は正しかった。超感謝もの。だって、 明けて2000年正月の京都金杯(G2、1600m)、これは1997桜花賞以来の、 おそらくキョウエイマーチの最高のレースだったから。
牡馬たちを5馬身差ぶっちぎり(マーチは紅1点の参加)! タイムは1分33秒4! これが、これが見たかったのよー、ありがとうマーチ!
さてこのレースは記録もいっぱい、6歳牝馬(かつての7歳) の重賞勝利は、桜花賞馬では初、全牝馬でも大井所属のパルブライト の1998函館記念以来。5馬身差は金杯史上初。この勝利の時点で、 マーチは現役牝馬の賞金女王でした。

2000年秋、マーチは現役を引退しました。 それから3年近くたちますが、不思議なことに、キョウエイマーチ のホームページって、増えてるんです。 アタシがアイシテルお馬は、たぶんキミだけ、いつまでも元気でね。

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さて、だいぶん時がすぎましてその。今は2009年6月です。
キョウエイマーチは、2007年5月、出産時に腸の病気で死亡しました。 長い間ありがとう、お疲れ様でした。

マーチのそれまでの産駒は全て一口馬主可能のキャロットファームで育てられ、 えーえーそのー、初仔のヴィートマルシェ(牝)が1勝(繁殖入り)、 2番目のヴィートヴァンクル(牡)は未勝利で地方へ、とイマイチぱっとしなかった です。
が、なんと!スペシャルウィークとの子、3番仔のトライアンフマーチ(牡)は、 なんとか4戦目で未勝利を脱出し、皐月賞トライアルの若葉ステークスで2着(1着は ベストメンバー)の快走、ああカンヅメはまぬがれそう!...クラシックに出られる だけでも感激でしたが、何を思ったか皐月賞では後方一気、マーチの子とは思えぬ 追いこみ大激走で2着!

    ☆皐月賞2009
   ---優勝アンライバルド。グラスの仔セイウンワンダーが3着。えーと、一番後ろから、最後の直線でだーーっときたのが、トライアンフマーチ。全然似てませんなあ。

うそおお....。マーチの子という要素を入れても8番人気でした。ダービーでは 実力どおり?13着でしたが。
4番目の最後の仔馬は、ネオユニヴァースの子です。 まだデビューしていませんが、楽しみです。

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