Do you know the ROGUE ?

ローグ・マニア
[TOP]
ローグ(rogue)って、ご存じですか? 1984年前後、UNIX日本上陸直後、hjklキイの運指 練習用としてバークレイ版に添付されてきたテキストベースのダンジョン RPGゲームです。ご存じない方は以下を読んでローグ通になりましょう.

ローグとは ローグヒストリー初期
ローグ クローン登場 トルネコの大冒険
ザベスト、風来のシレン ローグとにたやつ
トルネコの大冒険2(ネタばれ注意) トルネコとシレンのディレクター
ゲームボーイのシレン2 トルネコ3

ローグとは

ダンジョンRPG.地下27階にある宝「イェルダーの魔除け」を地上に持ち帰る のが目的。ダンジョンは冒険にでるたびに違い、セーブは不可能。
@--主人公
:--食料   /  ,--目的のお宝
B、K、R、Q、Hなど--モンスター
!--飲み薬  /  ;--
?--巻き物  /  =--
#--廊下   /  %--階段

主人公にあるステイタスはHPと空腹度だけ。ローグで 最も恐ろしいのは餓死である。とにかく食料をめざして ダンジョンを歩くのである。

ローグヒストリー初期

1986年前後、パソコン通信がようやく300bpsから1200bpsに切り替わりつつあった時代。
バークレイ版UNIXに、unix独特のエディターのカーソル移動キイhjklキイの 運指練習用としてに添付されてきたテキストのダンジョンRPGゲームがrogueである。 配布条件はGNU準拠のフリーウェアだ.

無料開放された第1期アスキーネットで、rogueはオンライン ゲームとして公開されていた。今と違いUNIXマシンなどめったにみかけない 当時、多くの人のrogue初体験はこのアスキーネットだ。

1987年5月ニフティサーブスタート。FPLのSYSOPヤン・ウェンリー(もちろんハンドル名だ) 氏に、初めてunixのローグの存在をきいた私。職場の茶箱5個ぶんのミニコン VAX11/750のunixで早速やってみて、見事にはまる。しかしバークレイ版に添付された ローグは、プレイ時間が長いとある時点で画面が凍り付くという重大なバグを かかえていた。



ローグ・クローン登場

1988年前後、MS-DOS版のローグクローンが公開、これがみんなのローグだ。
1986年頃、アメリカのパケット通信網USENETをまねた日本語のUNIX中心の パケット通信網junet(現在のインターネットnews)が実験的に始まった。 企業と大学のみの参加可能の公的ネットであるにもかかわらず、遊び感覚の ソフトも配布される、自由なネットであった.

1988年頃?、junetで、ある記念碑的ソフトウェアが公開される。リコーの太田氏による 「ローグ・クローン」である。MS-DOS(PC98用)で動くローグだ!しかもコメントが 日本語ででる。そして...あのunixローグの画面凍り付きバグはなかった。
このローグの魅力を多くの人に広めるべく、太田氏に許可をとり、FSPACE(天文の フォーラム)とFSDR(現在のFGALの前身、自作フリーソフトのフォーラム)に登録。 またたくまに数百のダウンロード数をえる。このローグクローンはたしか、配布条件が GNU準拠(ソース添付、配布制限なしをコンセプトとしたフリーソフトウェア。 今のフリーソフトウェアやPDSの思想の元となったもの)であった。 なつかしい響きである。

この白黒のローグクローンは、原作以上の評価をえるが、その翌年、さらに太田氏は カラーの「ローグクローン2」をjunetで発表した。スピードと操作性がよくなり、 なんといっても色がついてみやすい。これが現在もインターネット上で配布や 公開がされている、みんなのスタンダード版「ローグ」である。 ローグクローン2も、許可をもらってFSPACEとFSDRに登録、絶対大人気まちがいなし のソフトの登場に、FSDRのSYSOP三木氏と私は大喜びしたものである。

それ以来、ローグの日々となった。当時学生だった妹もはまり、彼女は文系で コンピュータは素人だったが、hjklキイの運指は完璧となった()。 会社の昼休みにローグ、家にかえってからもローグ。私は1991年に結婚したのだが、 PC98を嫁入り道具にもっていってローグ...

ローグ風のゲームというのも、色々フリーででてきていた。有名なのは ネットハックなど。しかしやっぱり、原作ローグがシンプルで何度やっても あきないのである。

1994年ごろにはWindows時代到来。あるときVisual Basicをやらなくては ならなくなり、Windows機を購入。ローグは??と心配したのだが、 ローグクローン2はPC98のMS-DOS用と銘打たれていたが、純テキストベースの せいか、DOS/Vでもそのまま動作したのである。よかったよかった。



トルネコの大冒険

1993年、トルネコ登場、ローグがスーファミに。さらに日本ソフトウェア大賞受賞!
さて1993年9月。運命のスーパーファミコンソフト登場!もちろん「トルネコの 大冒険」(チュンソフト)。ドラゴンクエストとチュンソフトの名前につられて 買ってきた私と妹。ファーストプレイをやった妹の第一声「おねえちゃん、 これ、ローグ!」。 27階に宝物があるところまで同じ。モンスターハウスもある。餓死が最大の 危機というところも同じ。そして、なんといってもトルネコであることが重要 なのだ。

 実はローグは成績ランキングが経験値ではでない。ひろったお金と物の金額ででる のだ。つまり、どんなにレベルを上げ、深いダンジョンに降りたとしても、 一文なしの場合ランキング最下位となる、 ものすごい金重視ゲームなのである。そういうわけで商人という異色のRPG キャラ・トルネコを起用したのだろう。
 ここまで誠意のある移植をやるとは。作者はまちがいなく私と同じrogue中毒 者であろう。

 ご存知のように、トルネコの大冒険は1993年の日本ソフトウェア大賞の、 部門賞ではない、大賞そのものに輝いた。ファミコンソフトが大賞をとったのは 初めてである。ちなみに審査員の1人は、大昔「ローグクローン2がFCG (当時のゲームのフォーラム)に登録されているが、さらにFGALにのせても いいだろうか?」「いいんじゃないか」などと話し合った(もちメールで) 三木和彦氏であった。

 この受賞の談話その他で、そりゃーもちろんローグの話は出てこない。 元祖UNIXローグはGNU、ローグクローン2も同様、ソース公開改変自由 ソフトである。別に問題ないと思うんだけど....審査員のメンバーなど みてると、みんなローグに、(いやもちろんトルネコはローグよりはるかに 優れたソフトだが)大賞あげたんでしょ?..って思うんですが。


ザベスト、風来のシレン

1995年12月、究極のローグといえる風来のシレン(スーファミ)発売
 トルネコがでると、ごめんね、あまりローグクローンで遊ばなくなってしまった。 動きもかわいらしくて、すばらしいソフトだったが、さて攻略として、 腹へらずの腕輪をして、同じ階をうろついてレベルをあげていけば、 けっこう簡単に最下層にいけるという、必殺攻略があるんだよね。
というわけで、700回以上はやったトルネコもやりつくした感じで、 しばらくたつと、またDOS/Vで私はローグの世界にもどっていった。

 そして2年後、トルネコの欠点をあらかた解決してきた2つめの不思議の ダンジョンソフト「風来のシレン」発売。ランダムダンジョンではなく、 ある程度のパターン組み合わせになったのがちょっと残念。ななめに歩く 必要がでたのも、キイ入力がめんどうでちょっと困った。
 しかしそんなことは重箱のすみで、このシレンはトルネコより はるかに面白く、ゲームレビュー誌「じゅげむ」誌上では「神が作りたもうた ソフト」などという、ちょっと恐い?絶賛の評がのった。 ゲームバランスがよいという意味のようだ。
 また、不思議のダンジョンの他に、切るとモンスターがお肉に なるダンジョン、または普通プレイヤーがおちるワナを、モンスター が落ちるようにしたダンジョンの2種もオプション風に加わっていた。 これがまたやってみると、どっちも非常におもしろいのであった。

 さらに翌年、ゲームボーイ版のシレンが登場。ストーリーもオリジナル。 あの狭い白黒画面で展開する話であるにもかかわらず、どうもこれは スーファミ版以上のでき。斜めにあるかなくてはならないダンジョンも なく、個人的にローグ風ソフトでは、このゲームボーイ版シレンがいちばん 好きである。



ローグと似たやつ


チョコボの不思議なダンジョン。これはローグではありません。あといくつか。
 以上。チョコボはかわいかったけど。洞窟でセーブができる?ものが持ち帰られる? それよりアクションが少しでも入ったらローグじゃないよ! これを不思議なダンジョンというのはやや許し難いのだが、中村光一さんがoKしたのだから 仕方あるまい....

 あとディアブロもローグライクソフトらしい。やったことがないので、わからないです。 いつかやりたいです。

 追加、ローグというか、不思議のダンジョン系では、ポポロクロイスの 続編らしい「ポポローグ」があります。 しかしまったくプレイしてないので何も言えません。いつかやってみよう。


トルネコの大冒険2

1999年9月、プレイステーションのトルネコがでた....噂と期待に反しない出来。
 やっぱりみんな、メインのゲーム機ってプレステでしょ?面白いゲーム数が ちがうもんね。それで、それでローグができるのは、もうこの上ない幸せである。 はやくみたいなあ。チュンソフトがだすということなら、もう絶対安心なのだ。
        *****
 発売日、9月15日をすぎました。ファミ通での満点に近い評価はうわさどおり。ああっ そんな点つけないでくれえ!ほらあ、お店では品切れ。あのーーーもっとたくさん 作ってよー()。しかも発売当日に絶対あるセブンイレブン では販売してくれないんだもん。チョコボ2は売らなくていいからトルネコ2を 販売してほしかった。
        *****
 9/18、やっと買えました。ダイクマってポケステも買ったし、なかなかよくそろってます。
 さてやってみました。ほっっとんど、スーファミ版と同じ操作性、同じモンスター、 同じ難易度、これってほんとプレステ?チュンソフトさん、おみごとです!!!
 ローグファンの皆様、けっして期待を裏切りません。はじめての方、これはプレイヤーを 選びません。とても面白い、ゲームが好きな方のためのゲーム、おすすめします。

 さてシレンマニアの皆様は、おそらくノーミスで「不思議なダンジョン」までたとりついた のではないでしょうか?私はトロ遺跡でうっかり2回死んでしまった()。ローグマニアとは 言えませんわ。不思議なダンジョンの最初の目標、封印の箱おきってやはり、イェルダーの魔除け と同じ、地下27階なのかな。ローグマニアとしては、ノーミスでクリアしたいものですが、 今地下21階。あと6階、しかしシルバーデビルが強いなあ()。

 数日後.やはり不思議のダンジョンでノーミスは無理だ!目的のブツがあるのは, 原作rogue=トルネコ1と同じ、地下27階.やはりそうでなくては? 最後の階におりるまで、聖域の巻物を使いつくしちゃだめだよー.

 さらに数日後。これをやっていると無限につづくので、他のゲームに手が回りません。 もう皆様気づかれたと思いますが、ダンジョン戦闘中にリセットボタンはゼッタイ押さないように!。 「正しくデータが読み込めませんでした」と出て、倉庫の中身がゼロになり、 そこのダンジョンはやりなおしという恐ろしいことになるのだ。リセットなら、 ダウンして、家に運びこまれてからにしましょう.
 実をいうと、不思議のダンジョンは元祖unixローグのコピーではない。 「もっと不思議なダンジョン」がそのままのコピー。まだまだ中盤と思われるのに 不思議のダンジョンがクリアできません。けちってパン以外何も持たずに入るせいかなあ。

 その数日後、では、と倉庫の中をみわたし、最強の剣(といってもはぐれメタルの剣+7程度) と最強の盾をもって、挑戦.楽勝でクリア.あれ?もうエンディングなの?

 もちろんその後に、本格的なダンジョンが待っておりました.まずプレイ時間6時間を かけて地下100Fで金庫の鍵をとってくる。次にしあわせの箱をあけると、あららもっと 不思議なダンジョンになる。正当なコースでは、老人の家の奥のダンジョン、地上から何ももって いけないダンジョン.剣のダンジョンに魔法のダンジョン ....どうやら最強のダンジョンというのは「試練の館」らしい.これで最下層にいくのは そうとうたいへんのようです.ゆっくりたのしめそうです.

 そのさらに数日後,不思議のダンジョン地下100Fまでいきました.+40とかの 正義のそろばんに技も魔法もきかないヨロイなので、大部屋にあたってもなんとかなるし、 順調にいきましたが、とにかく時間はかかった.9時間.途中で中断をえらぶと、 そのあと死んじゃったら持ち物がなくなるのを防ぐことができないため、中断ができず、 そのままやってたら、夜があけてきました().次はもっと不思議なダンジョン100F, また夜明けまでかしら?先に剣のダンジョンいったほうがいいかなあ.

 その1ヶ月後、剣のダンジョンお手上げ。ちょっとこのシステムはあまり私は 好きではないです。シレンの食のダンジョンやワナのダンジョンの方がいいな... (単に難しくてできないからかな^^;)もっと不思議のダンジョンだったら どんなに難易度が高くても楽しいのですが。


トルネコとシレンのディレクター

初めて作者を知った。長畑成一郎さん。中村光一さんはプログラマーだそうだ。
 トルネコ2でも攻略本は何種もでています。その決定版は作者みずから 監修したと思われるチュンソフトのものでしょう。そこにあった対談の内容から...

 「トルネコ」と「ローグ」のディレクターは中村光一氏ではない。チュンソフト企画室長 の長畑成一郎氏である。長畑さんは1991年入社というから、つい最近この世界に入った方。 ローグにはまってこれをゲームにできないかと提案したそうであるが、1990年代のローグと いったら、(株)リコーの太田氏がプライベートで作ったGNU準拠のソース公開フリーウェア、 PC9801用のDOS版ローグに間違いない。NIFTYのFGALからのダウンロードだとしたら、 私が太田さんの許可をえて代理でアップロードしたあれか??..いや他にもローグは色々 なパソコン通信ネットに流れてましたから...()...万が一あれで遊んではまってくれた のだとしたら光栄この上ないんだけどなー(^^;;)
 トルネコ、シレンの実に真摯な移植、チュンソフトのやるアレンジはけして ローグの世界をくずさない。何が面白いのかちゃんとわかっている。 あれにはまった人だけにしかできないプロデュースです。
     (参考資料「トルネコの大冒険2公式パーフェクトガイド」チュンソフト)


ゲームボーイのシレン2・プレステ2のトルネコ3

ゲームボーイのシレン1は不思議のダンジョンマイベスト。 しかし2は...10点満点で5点。
 不思議のダンジョン、それもシレンシリーズにこんな辛い点を つけねばならぬ日がくるとは...理由はできではなく、 ものすごーーーーく、画面が見にくいの1点。また ゲームボーイ版はナナメに歩かなくてすむのがいい点 だったのに、今度はむりやりナナメを多用させられる。

 この今だかつてないくらい画面が見にくいゲームボーイ ソフトで、ナナメの入力は拷問である。まるっきり、 プレイしてて楽しくない。

 前作より何か進歩しなくては、と思ったのはわかるけど、 キャラが常時こちゃこちゃ動いていてどこに何がいるのか ぜんぜんわからない。キャラがこちゃこちゃ動く必要 なんてないんだから、そんなパワーがあるなら、くっきりと 表示させてほしかった。

 ところどころ入るムービーみたいなのも....正直 みたくなかった。劇画調のシレンが好みの人っているの? 不思議のダンジョンなのに、劇画調...あーあ。

 とにかく1回やったらもうやりたくないくらい、 プレイしづらいソフトでした。

 それに対し、3Dになったことで、ファミ通では評価が 分かれたトルネコの大冒険3.操作性をみる限り、問題なし。 ダンジョンから出てもレべル1にならないのは、反則っぽい なあと思いつつ、このシステムでもけっこう楽しい。

 そう、そうだよね、りくつより、何が進化したとかより、 プレイして楽しい?これがゲームの基準であるべきだと思う。


「トルネコの大冒険」「トルネコの大冒険2」は(株)チュンソフト、アーマープロジェクト、 バードスタジオ、ENIXの登録商標です。「風来のシレン」は(株)チュンソフトの登録商標 です.(ローグはgnu準拠の共同著作物です)このページの内容の無断転載を禁止します。

TOP